Flex4勉強会第119回@全国ツアー(東京)に参加しました

Flex4勉強会第119回@全国ツアー(東京)に参加しました。

とりあえず、メモに感想を加えてざっくりまとめてみました。


Adobe Flash Platform(アドビ システムズFlash Platform エバンジェリスト Serge Jespers さん @sjespers)

Flash Platform Services
  • 追加されたもの
    • LiveCycle Collaboration Service
      • 複数ユーザーでコラボレーションするのに使う(ファイル共有とかが簡単にできる)
    • Distribution
    • Payment
      • プログラムを3行追加するだけで、「try and buy」の昨日を追加することができる
  • 更新されたもの
    • Flash Player 10.1
      • スマートフォン対応(マルチタッチ等)
      • パフォーマンス改善(メモリ周り) ※半分、場合によっては半分以下になった
Open Screen project
  • 目的
    • Flashをあらゆるプラットフォームで使えることにすること
  • FlashHTML5の比較
    • ネットのサンプルで、HTML5は1秒あたり8フレーム、Flashは1秒あたり25フレームであることを紹介
      • まだまだ、Flashの方がパフォーマンスいいよ、ってPRだと思う
AIR2.0
  • マルチタッチ対応(ジェスチャー、マルチタッチポイント)
  • ネイティブアプリケーション起動(1.0の頃から要望が高かったらしい)
  • apkファイル対応(android市場に対応)
Flash professional CS5 でのAndroid開発
  • CS5を起動
  • AIR for AndroidのExtensionを組み込む
  • これでandroidの開発ができる
  • 優れている点
    • 接続デバイスに簡単に開発したアプリケーションをインストールできる
      • Publishボタンを押せば、実機で動かせる
    • フォトショップの画像から簡単にカスタム化されたスクロールバー作れる(昔は大変だったらしい)
    • Catalyst(カタリスト)を使うとデザイナも楽だし、デザイナと一緒に仕事する人も楽になるのでオススメ
Flashへのwebkitの導入について
  • webkitFlash Player(ブラウザ上)で動くように検討中。セキュリティ等の考慮をしているところだが、実現したいとは思っている
感想
  • AIRではネイティブアプリケーションの紹介に力が入っている感じ。
  • パフォーマンス改善といい、スマートフォンにすごい力を入れているというのが感じ取れた
    • 実現に開発者に対する配慮をすごく感じられたことが好印象。開発者に優しいことはとても大切

Adobe Flex4 / AIR2 入門講座 (クラスメソッド株式会社 横田 聡 さん @sato_shi)

自分が気になったポイントのみ
  • flashを開発していて一定以上の規模になってくると、イベント伝播とコンポーネントのライフサイクルを押さえる必要がでてくる
  • スキンが重要です
    • システム屋さんが作ったプログラムにデザイナが作ったスキンを適応するというスタイル
  • ネイティブアプリを呼び出せるといろんなことができるようになる
  • HTML5で作ったアプリもAIR2で包んで実行できる
    • AIR2にはHTML5が実行できるエンジンが搭載されているのでこういうことが可能
感想
  • テンポが良くて、プレゼン上手かった
  • 開発者視点で重要なところがおさえられていて共感できた
  • イベント伝播とコンポーネントのライフサイクルを押さえることが大切、って言葉でしょぱなから心をつかまれました(笑)

AIR for Android はじめの一歩(cuaoar 上条 晃宏 さん @akj50000)

自分が気になったポイントのみ
  • 現状(2010年7月28日時点)の注意点
    • 作成したapkファイルの一般公開はできない
    • Flash Builderでの開発は、手順はめんどくさいが、開発ができないわけではない
感想
  • デモが多かったけど、どういう風に開発していくかがイメージできた
  • とても開発しやすそうな印象。「自分にも作れるな」って思えたので、スマートフォン開発も開発者にやさしい感じした

Flex フレームワークスマートフォン対応(アドビ システムズ 株式会社 デベロッパマーケティング 轟 啓介 さん @keisuke322)

Flex フレームワークの進化
  • 2005年 Flex1-2 ⇒ WEB
  • 2008年 Flex3-4 ⇒ Desctop + Web
  • 未来 Hero ⇒ Mobile + Desctop + Web
SliderからHeroへ
  • PCとMobileを分けるのではなく、Heroというフレームワークの中で、PCもmobileも両方対応する方向になった(2つを分けない方が得策)
    • その背景は、モバイルデバイスの急激な進化、Flash Player 10.1/AIR2.0のモバイル最適化がある
モバイルの考慮点
  • 画面解像度の違い
    • 画面サイズ(横×縦)とDPI
  • タッチ操作
  • 他プロセスの割り込み
    • 電話の着信
    • スリープモード
    • 他プロセス連携(カメラ、ブラウザ等)
  • 階層化された情報の最適表示
    • 情報を階層的に表示する工夫が必要
    • 情報の現在地を表示
Hero - タッチ操作最適化
  • モバイル用スキン
    • PCとモバイルでサイズが違う形になる(それぞれ最適化)
  • ステート
    • モバイルでタッチ操作に不要なステータスをなくす
  • イベント
    • デフォルトでスワイプなどのジェスチャに対応
      • 処理を記述なしでもコントロールがデフォルトで対応する形で検討している
Hero - 画面(View)ベースのアプリケーション構造(ViewとViewNavigator)
  • View
    • 明確なデータモデルを備えたコンテンツグループ
    • インスタンスは破棄し、データのみ保持。再表示はデータを元にインスタンス化する
  • ViewNavigator
    • 階層構造の情報が表示可能
Hero - ViewNavigatorの階層構造
  • Viewをスタックで管理し、一番上のViewを表示する
質疑応答
  • 現時点では、モバイル限定でPCでViewNavigatorを使えるようにはなっていない(ただし、最終決定ではない)
  • Heroは年内にベータ版を提供予定
  • どのタイミングで、どのバージョンに組み込まれるかはまだ決定されていない
感想
  • Heroすごいよさそう(開発者にとって)
  • ViewStackで頑張るのは結構大変だと思っているので、ViewNavigatorは好印象
  • そのまま流用できないにしても、ViewNavigator、PCにも欲しい

FlexProgression の連携(ClockMaker 池田 泰延 さん @clockmaker)

Progressionとは
  • 画面遷移を実装できる仕組みを提供
    • シーン機能
    • コマンド機能
    • キャスト機能
Progressionのメリット
シーン機能
  • 階層構造をもつことができる
  • 階層を飛ばして遷移する際に、飛ばされる遷移のイベントをはさむことができる(必要がなければはさまないのも可能)
コマンド機能
  • サポートしている機能
    • 外部ファイルの読み込み(キャッシュ機能もあり)
    • トウィーン、タイムライン指定秒数待機
  • 類似ライブラリに比べ、機能が豊富
  • カスタムコマンドの作成も可能
コマンドの柔軟性
  • 実行時におけるコマンドの挿入
    • 実行時の条件分岐、中断も可能
  • エラーの捕捉もできる
感想
  • シーンとコマンドは心の底から便利だと思う
  • 次にFlexで何か作る時はProgression使おう


楽しい時間をすごさせてもらいました。お休みをとって参加したのですが、よい休日になりました。
主催者の方々に感謝です。